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NTTDATA DIGITAL GOVERNMENT メールマガジン 2008年12月11日号
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※本メールマガジンは毎月2週目と4週目にお送りします。購読は無料です。
こんにちは、NTTDATA DIGITAL GOVERNMENT編集局の村岸です。
早いものでもう12月、ちょっと早いのですが、今年最後のメールマガジンとさせていただきます。今年もご愛読ありがとうございました。来年も、皆様に参考となるトピックスをお届けできるよう、米国のNTT DATA AgileNetとも情報を探って参りますので、よろしくお願いいたします。
■ ■ ■ インデックス ■ ■ ■
■メインレポート
米国の医療ITの現状と課題 〜eHealth Initiative年次総会〜
・eHealth Initiativeの概要
・プライバシー保護の重要性
■最近の米国ニュースから
・新サービス
・市場動向
■ワシントンDC便りNo.95
キラリと輝く賢い提案
■ワールドレポート新着情報
1.韓国における住民登録番号と住民登録証(IDカード)(アジア2008年12月11日)
2.社会保障カード(仮称)実現に向けた取組みと課題−社会保障(有識者2008年11月20日)
■メインレポート
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米国の医療ITの現状と課題 〜eHealth Initiative年次総会〜
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今週は12月4日と5日に開催されたeHealth Initiativeの年次総会の模様についてお伝えします。
[eHealth Initiativeの概要]
・eHealth Initiative(eHI)は、米国における医療IT推進NPOの代表格であり、主にRHIOと呼ばれる地域における医療情報交換活動を財務、技術、ガバナンスといった多方面からサポートしている。
・eHIは医療ITの関係組織によるメンバーシップ制をとっており、NTTDATA AgileNetもメンバー企業となっている。
・eHIの年次総会では、医療ITに関係するRHIO参画者、医者、政府関係者、ベンダなど多くのステークホルダが参加し、医療ITの取組み事例や今後の方針・課題などが紹介・議論されている。
[医療ITの現状と課題:保健福祉省による講演]
・同省の全米医療ITコーディネータであるRobert Kolodner氏の講演はインタビュー形式により行われ、医療ITの現状や課題について述べられた。主なポイントは以下の通り。
- ここ数年、医療ITの導入に関して様々な取組みを行ってきた。技術の標準化も行われたが、実際に標準に準拠した製品同士が接続するようなことがほとんど実践されておらず、医療ITで最も進展が遅れている点だろう。
- 医療ITに対する投資に関しては、業務の非効率で生じている隠れたコストを削減することで、必要な投資を行うことが必要。
- 医療情報の交換・共有は制度的、技術的に接続するというだけではなく、ステークホルダ間の信頼が必要。eHIの言葉で言えば、ソーシャルキャピタルが重要ということ。
[プライバシー保護の重要性]
・医療情報交換の実現とプライバシー保護・セキュリティ確立を目指す官民の組織で構成される団体Connecting for Healthからは、プライバシー保護の重要性を訴える以下のような点が述べられた。
・Connecting for Healthでは、今年2008年にPHR(個人医療情報記録)に関するフレームワークを策定した。なお、2004年には医療情報交換(HIE)に関するフレームワークを策定している。
・フレームワークは、基本原理的な部分とITや情報、ネットワークに関するもの、および、アカウンタビリティに関する3つに分類される。上記のPHRフレームワークは、上記に基づき、多くのポリシーで構成されている。
・医療情報交換は、ひとつのポリシーで全てを満たすことは不可能であり、全てのポリシーを取り込む必要がある。
・医療ITの標準化を行う医療IT認定委員会(CCHIT)では、PHRにおける情報共有の度合いに関するポリシーを策定する予定。
【NTT DATA AgileNet(弊社米国子会社)によるコメント】
米国政府では、RHIOを中心として地域ベースの医療情報記録(EHR)の共有・交換のインフラ構築が進められています。その際、投資に見合うメリットが得られるか、という点は従来からの課題であり、今回のカンファレンスでも「継続性のある財務モデルの確立」は大きな課題として挙げられていました。特に、少ない初期投資でインフラ整備を行う一つの対策として、オープンソースのセッションが用意された点は、それだけ財務モデル確立のための具体的なしくみが求められていることを示していると言えるでしょう。また、近年、GoogleやMicrosoft等がPHRのプラットフォームを構築し、サービスが無償で提供されていることもあり、PHRに対する認識が高まるとともに、プライバシー保護がより重要視されています。その点で、Connecting for HealthによるPHRのプライバシーフレームワークは、GoogleやMicrosoft自身も策定に参画していることからも、その内容は参考になるでしょう。現在、新政権に向けた医療制度改革について議論がなされていますが、医療IT活用も含めた今後の取組みがますます注目されます。
上記に関連する情報:
・eHealth Initiative年次総会[英語サイト]
・Connecting for Health[英語サイト]
・保健福祉省全米医療ITコーディネータ室[英語サイト]
■最近の米国ニュースから
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新サービス
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(1)住宅都市開発省が持家購入者等向け財務的な教育サイトを開設(12月4日)
・同省が12月1日に開設した「My Money, My Home, My Future」サイトでは、持家購入者等とのインタラクティブな機能を提供しており、利用者はセルフアセスメントやゲーム、および講義などが利用できる。
・セルフアセスメントの利用によって、持家購入やローンの借り換え(リファイナンス)などのオプションについて学ぶことができるほか、持家の差し押さえを防ぐヒント等の情報を得ることができる。
・Federal Computer Week(2008年12月4日記事)[英語サイト]
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(2)航空宇宙局が新世代ロケットに関する映像をiTuneに提供(11月26日)
・NASAが提供を開始したのは、月の探索などに向けて2015年に打上げが計画されている新世代ロケット「アレス(Ares)」の開発に関する最新情報の映像。
・映像には同ロケットのエンジンやハードウェアなどシステムのマイルストーンとなる要素が5分から15分程度で紹介されており、最新の映像では縮尺模型の風洞(wind-tunnel)試験やロケットのパラシュートの試験の様子を見ることができる。
・Federal Computer Week(2008年11月26日記事)[英語サイト]
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市場動向
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(1)保健福祉省が医療情報交換に関する調査を実施予定(12月3日)
・同省では、医療情報記録(EHR)の交換・共有の有効性を検証するため、アンケートに基づく2年間の調査を行うことを提案・計画している。
・コロラド州の地域医療情報組織(RHIO)では、医療情報交換を行うためのポータルサイトが間もなく構築される予定であるが、本調査では、コロラドの医療機関を対象として、このようなポータルサイトが有益であるかどうかについて評価が行われる。
・Federal Computer Week(200812月3日記事)[英語サイト]
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(2)運輸保安局(TSA)が貨物の技術検証への参加企業を要請(12月1日)
・TSAは、大量の航空貨物のスクリーニング処理や一連の保管手続きに関する技術テストを行い、その有効性を検証するための実証実験に、より多くの企業が参加することを求めている。
・TSAは、2007年に承認された法律に基づき、旅客機に搭載される貨物の50%のスクリーニングを2009年2月までに、100%を2010年8月までに実施することが義務付けられている。
・Federal Computer Week(2008年12月1日記事)[英語サイト]
■ワシントンDC便りNo.95
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デジタルネイティブの人生道場
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11月最後の木曜日、感謝祭の休日に、2年ぶりにオンライン対戦ゲームをやってみた。ネット上で不特定多数のプレーヤーが集まって3-4人のチームを組み、各々が自分の軍隊を操作しながら敵チームと戦うというゲームだ。
序盤戦が有利に進み、これは勝てそうだという感触がわいてきた頃、味方の1人(Aとする)の様子が表示されなくなった。変だなと思っていると、筆者の基地に大挙して押し寄せ、破壊活動を始めた。裏切りだ。即座にAとの同盟を解除して反撃する。何とか撃退したものの、壊滅的な被害を被ってしまった。
しばらくすると、裏切ったはずのAがなぜか再び我々の敵と交戦している。味方3人が狐につままれたような気持ちでいると、「攻撃されて死にそうだ。また仲間にしてほしい」と言ってきた。一体どういうことかと尋ねると、敵チームの「こちらに寝返れば、5人対3人になるから簡単に勝てる」という甘い誘いに乗ったはいいが、優勢に立った後は寝返った先のチームのメンバーから袋叩きにされてしまったとのこと。全滅の危機に瀕していた我々はやむなくAの懇願を受け入れたものの、戦局を好転させることはできず、ほどなくして死を待つのみとなった。すると今度は、「君たちが勝てたのは自分が寝返ってあげたからでしょう?自分だけは助けて」とAが敵チームに命乞いを始めた。しかし、「笑わせるな、お前はただの道具だ」と冷たくあしらわれ、「そんな・・・約束したじゃないか!」という断末魔の叫びを残して、Aは画面上から抹殺された。
たかが仮想空間上のゲームだが、現実社会の縮図を思わせる複雑な人間関係には驚かされた。このゲームの中心世代と思われる10代のデジタルネイティブな青少年は、小説や映画だけではなく、仮想空間における実体験を通じて一人称で善悪を学習し成長していくようだ。Aも、仲間の信用を裏切るという行為がいかに愚かなことか身を持って学んだことであろう。はまりすぎると運動不足になるのが心配だが、ネット上での遊びは人生経験を積むのに役立つ面もありそうだ。もっとも、運動不足より心配なのは、裏切りにつけこんで勝利した相手チームのメンバーが、その悪知恵を実社会で活用してしまうことの方かもしれないが。
NTT DATA AgileNet (岡田)
■ワールドレポート新着情報
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1.(アジア)韓国における住民登録番号と住民登録証(IDカード)(2008年12月11日)
韓国における住民登録制度とその情報化の現状を報告する。
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2.(有識者)社会保障カード(仮称)実現に向けた取組みと課題−社会保障制度全体を通じた情報化共通基盤の構築− −社会保障カード推進室長 内閣参事官 黒川弘樹−(2008年11月20日)
今回は、社会保障カード構想に関する取組みと課題について、厚生労働省社会保障カード推進室の黒川弘樹室長にお伺いした。
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